第263話

「見つけたの?」レアが尋ねた。

俺はうなずき、彼女の隣のバースツールへどさりと腰を落とした。

「大丈夫?」

「平気だよ」

――俺が現れて、夕食をぶち壊して、彼女の計画まで吹き飛ばすまでは。

「ほらね、私が勧めた探偵が優秀だって言ったでしょ」レアは笑った。「主に仕事の情報収集で使ってるけど、個人的な案件も受けてくれるの。私――」彼女は言葉を切り、俺の顔色を読んだ。「うまくいかなかった、ってことね」

声には同情が滲んでいた。だが、長い付き合いだ。底に潜む愉悦――他人の不幸を面白がるあの感じも、聞き逃しはしない。

「ミラには時間が必要なんだ」

レアはバーテンダーを手招きし、俺にブールヴァル...

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